2020年3月アーカイブ

2020年3月 6日

さよなら、さよなら とりいくぐる

さよなら、さよなら とりいくぐる

ヤーマン!とりいくぐるの明石です。随分と久しぶりの投稿ですね!すみません。

これまで極力、宿のSNSでは名前を出さないようにしていましたが、今回は敢えて名前を出してみます。
えー、2013年7月に、野口と僕、明石健治がとりいくぐるを立ち上げまして、2016年秋に合同会社さんさんごごという法人に移行。その後2016年いっぱいで野口が退社し、翌2017年より明石が会社の代表となって、成田、石井、片岡と4人でとりいくぐる、ラウンジカドを運営してきました。
そしてこの度2020年3月末をもって明石は、合同会社さんさんごごを退社することになりました。というかとりいくぐるを抜けます!
理由は完全にちょっと僕個人のわがままです。立ち上げから数えて7年以上に渡りゲストハウス運営し、一度とりいくぐるを離れてみたい気持ちになりまして、そんなわがままを会社のみんなに聞き入れていただいた格好です。
とりいくぐる、カド、あとはNAWATEとか、それらは4月以降も元気に、何なら今まで以上にナイスでワンダフルな感じで営業しています。そこのところは是非にご贔屓にどうぞよろしくねー!

本当に本当に、たくさんの方に泊まってもらいました。感謝しか無いです。ADHDであることを言い訳にするのは嫌なんですけども、僕はあまり接客に向いていないしダメなやつだったと思います。ご迷惑おかけした方、お客さんや関係者の方たち、本当にすみませんでした。こんな僕でも毎日毎日どんな風にお客さんと接するか試行錯誤し、でもその結果時々びっくりするくらい奇跡のような時間が生まれたりして。色んな人に助けられて、すごく濃厚な日々でした。
辞めるという報告を友人にしていたとき、自分で話していてハッとしたことがりました。それはこの仕事を、僕はインフラだと思って取り組んでいたということ。台風の日はたくさんキャンセルが出たけども、その分電車が止まって困ってる人が泊まりに来てくれました。
いやもっと切実なこともあって、豪雨災害や震災などで、家をなくした方が泊まりに来たり。唯一の家族を看取るために岡山へ来た方だったり。壮絶なトラウマから立ち直るべく、再出発のため岡山へ来た方だったり。遠い異国の地で、持病が再発してパニックになった方だったり。ただの宿のオーナーである僕に、それぞれ抱えた色んな事情を話してくれて、その度に僕はこの仕事をしていて良かった、と実感したものでした。その実感がやり甲斐へと繋がっていたからこそ、台風の日も頑張って営業できたんだと思います。
もちろん、下らない話や楽しい話もたくさんできたし、挨拶のみだった人もたくさんいました。そんな日々も愛おしい。みんなに感謝です。

去年あたりから、ゲストハウス界隈というか観光業というかインバウンドというか、その辺りでかなりダイナミックに事情が変わってきているなという印象があって、そんな変化のさなかに辞めるというのは、ちょっと心残りがないわけではないですが。この経験はきっと活きてくるんじゃないかなと思います。宿泊業する予定は今のところ全く無いですけども!

みなさん、また、いつか、どこかで。何かしらの形で、会える日を!

今日はこの辺りで、とりいくぐるでした。