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2017年7月 8日

オープンして4年

オープンして4年

6月は通常、梅雨や祝日が無いことなどが影響してか、閑散期である。5月のゴールデンウィークが終わったころから7月の海の日の前まで。およそ2ヶ月間くらい、暇な時期が続く。例年このお客さんが少ないタイミングで、たまの長期休暇をとったり、メンテナンスに充てたりしている。今年も例に漏れずで、4日ほど休み、長野への研修旅行と南京虫対策。南京虫とはどういうものかはググってもらえば早いのだけど、宿泊施設にとっての大敵で、うちはいつも夏が来る前に全館で対策をしている。
そんな6月も前半は梅雨らしくない晴れが続きそれに釣られてか、お客さんがそれなりに多く踏ん張った印象だった。宿、というのはベッドの数は毎日増えたりしない。なので売上の最高値は既に確定している。繁忙期に取りこぼさないことも大事だが、前述の理由より閑散期にお客さんを増やすことが、売上を伸ばす近道だ。その、閑散期である6月に売上を落とさず、そこそこを維持したのは喜ばしいことだ。

しかし空梅雨のような日々はやがて終わり、雨の日が増えてきた。最近は、雷が鳴るほどの大雨や、うだるような暑さ(大量の湿気を含んだ)が交互にやってくる。掃除をしていても汗が吹き出してくる。今年はツバメが2度、軒下に営巣した。もうそろそろ2度めの巣立ち。

そんな感じでとりいくぐるは、静かに4周年を迎えた。

台湾へのLCC便が岡山空港から発着するようになり、台湾からのお客さんが飛躍的に増えた。よく働いてくれる2人のスタッフたちは、台湾語を勉強し始めたり、壊れたままだったソファを修理し始めたり、とても逞しい。芝が禿げ上がっていた中庭は、とてもかわいらしい花を付ける植物が侵食し、さながら花畑のよう。館内の備品は、傷みが目立つものも多く、順次取り替えられている。
商店街には、姉妹店的な位置づけである「ラウンジカド」が昨秋オープンし、新しい人の流れを作った。だが入れ替わるように、3軒となりの魚屋さんが、その象徴的な建物もろとも、取り壊された。今は空き地がガランと広がっている。
そして昨年末で、長らく二人でやってきた野口さんが退社した。そこから半年。4周年の感慨よりも、この半年大きなトラブルなくやってこれたことへの気持ちの方が大きいかもしれない。
予約サイトのレビューではたまに厳しい指摘をいただくし、劇的に格好良く更新するほど体力も金銭的余裕も無い。立地も変わらない、どう考えたって岡山駅から15分近く歩かねばならない。だけど大丈夫。お客さんはみなさんだいたい素敵だし、面白い。近所の人も優しい。提出書類の期限が過ぎても、役所の人は優しいので大丈夫。だいたい大丈夫。

4年もゲストハウスを運営していると、次々に格好良い後輩のゲストハウスが誕生して、なんだか徐々に中堅どころに足を突っ込み始めてるんだなと怖さも感じる。それでもまだまだ未熟だし、分からないことばかりだし、日々反省だし、終わらない毎日だし。それでも何とか、どうにかこうにかやってこれたのは、色んな方の力添えの賜物。ありがとうございます、の言葉あるのみ。

これからもこのゲストハウスが、5年、6年と続けていけるよう、精進いたします。よろしくお願いいたします。

2017年6月17日

続けること、リプライズ。または変化もたまには。

続けること、リプライズ。または変化もたまには。


無事、というかしれっと岡山も梅雨入り。その初日はいかにも梅雨らしい雨模様で、僕は車にせっせと処分するダンボールなどを詰め込み、処分場へ持って行くなどの仕事を。車についた黄砂も見事に雨粒に流されていく。ついこの間までGWだ肉を焼くぞ!なんてやってたが、虫がちらほら出始め、刃物屋さんの軒先にはあじさいが花をつけ、とりいくぐるは折りたたみ傘のカバーの忘れ物が一つ、見つかった。から梅雨、というほど見事に晴れが多い近頃だが、少しずつ季節は移ろっていて、とりいくぐるを始めて4度めの夏を迎えようとしている。

ここ最近というか今年に入って、バカの一つ覚えのように「とりいくぐる」を維持していくことにこだわっていた。いつも会計・経理とにらめっこ。日々売上の増減に一喜一憂し、事務作業に自分を忙しくしていた。
その理由は、アルバイトを一昨年から雇いだしたこと、そして昨年は姉妹店となる「ラウンジカド」もオープンしたこと、その二つの出来事はとても大きい。年々、この事業に関わる人が少しずつ増えてきていることもあって、スタッフたちを食べさせていかなきゃいけないという、使命感が芽生えた。使命感というか当事者意識というか、もしかしたらこの感覚は責任と言い換えられるのかもしれない。この感覚は、野口さんと二人で運営していたころと比較しても強い。

当初、とりいくぐるとは、元肉屋さんの古びた建物を再生させるところに端を発している。それが2012年の秋頃。建物のリノベーションを進めるのは、不動産や建築士などから成る有志のグループ。僕は翌2013年の年初から関わっている。昨年末退職した野口さんが参加しはじめたのも同じ頃。興味半分で物件を見に行き、核テナントをどうしようかとなったとき、ゲストハウスというアイデアが出た。野口さんと僕は、色々なラッキーや偶然が重なり、そのゲストハウスを運営することとなった。2013年7月。元肉屋を改装した建物は、複合施設「NAWATE」となり、そしてその複合施設に核テナント「ゲストハウス&ラウンジ とりいくぐる」がオープンした。
有志のグループからバトンを受け取る、もしくは一角を使うような感じで、ゲストハウスは僕ら二人の事業としてスタートした。何も分からないところから一つ一つ作り出した。トライアンドエラー。試行錯誤。結果僕らの生活は一変した。これに関わっていなければ、出会うことのない人たちとたくさん知り合った。知らない世界を知った。岡山も、少しは変わったかもしれない。本当に小さな波かもしれないけれど。
と、このようにいわば変化を続けて、何かが生まれてきたわけであるが(いや、実のところ生み出した実感はあまりない。流れ着いたというのが印象として一番近い)、そして今もなお毎日同じ日なんてものはなく、毎日ちゃんと様々な出来事がある。測ったように。満遍なく。毎日。

変化、変遷、移ろい。4年間は、とても長かった。

2年くらい前に僕が書いたブログを読み直していると、最後にこうあった。「細胞が生まれ変わり続けてもあり続ける記憶のように、変化の波の中でも決して宿としての本懐や哲学は失わないように、常に生まれ変わり続ける存在でありたい。」
いや全くその通り。日々変化するものの上に、もたらされる格好良さのようなものがあるはず。維持とかばかり考えてないで、たまには変化を。

2017年2月11日

2月11日(土)

2月11日(土)


先日、ある宿泊予約サイトからお知らせメールが届いていた。もうすぐあなたが保持しているポイントが失効しますよ、せっかく貯めたのに。この際、どこかホテルを予約して旅に出ませんか?冬の旅というのも良いでしょう?てかお前いま閑散期だろ、旅行しろよ!
要約すると以上のような内容だった。だが持っていたポイントはわずか10ポイントほどのために旅へ行こう、とはならなかった。というかゲストハウスを開業してからというもの、こういう予約サイトは利用しなくなっていた。

とりいくぐるを開業した当初、宿泊予約サイトを導入するかどうかで、一緒に立ち上がた野口さんと言い合いになったことがあった。僕は反対した。理由は、他の宿泊施設と、単に値段や立地だけで選択されることがどうしても我慢ならなかったからだ。安い簡素な宿、と思われてしまうんじゃないかという懸念があった。
野口さんは、僕の意見もよく理解できるが、そう綺麗事も言っていられない(売上が上がらない)状況を打破するには宿泊予約サイト導入するべきだと言った。お互いの考えが分かるだけに、僕らはとても悩んだ。
結果、僕は折れた。のっぴきならない財政は、導入したことで大幅に改善された。懸念していた客層も、心配していたことはなく、むしろ外国の方や様々な年齢の方が増え、多様性がとりいくぐるにもたらされた。

宿泊予約サイト導入のメリットの一つに、レビュー機能がある。あそこは良かった、10点満点!またはクソだ、0点だ!ということだけでなく、この部分は素晴らしいが、ここは値段に合っていない。戸がうるさい、清潔できれい、親切でないなどなど。事細かに指摘してくれる方も大勢いる。お客さんはそれを判断基準に含められるし、施設側もお客さんの不平不満を知ることができる。とてもありがたい機能だ。
現在二人いるスタッフは、とても明るく朗らかにそして能動的に働いてくれていて、僕はとても嬉しいのだが、ミーティングの際に予約サイトでのレビューを印刷して見せてみた。二人がとりいくぐるを気にってくれて働いてくれていることは分かるだけに、嫌な空気になったらどうしよう、と心配していた。むしろ前向きにとらえてくれたらと思いながら。彼女らは多少ショックを受けつつも、全てにしっかり目を通しそれに対する改善案をちゃんと考えてくれた。そして最後には不満点を一つずつ減らそう、という前向きな空気になりった。僕の心配は杞憂に終わり、ほっと胸をなでおろした。
ある意味で他からの評価を気にせず、自分のこだわりを大事に事業をやることも素敵なことだが、もう少し客観的にというか、自分の価値観をこんにゃくのように柔らかくする意味でも、こういうレビューもとても参考になる。

僕が宿泊予約サイトの導入に際し心配していたこと。値段や立地の良し悪しだけで判断されたくない、というのは自信の無さの裏返しだったんだろうとあの頃を振り返ってみて思う。小さなころから、基本的に自信は無い人間、良く言えば謙虚が持ち味だった僕は、「とりいくぐる」という自分の場所にも自信が無かった。いや、今も自信が無い。それでもなんとか3年半やってこれてるのは、すごいなと思いながらも怖いという思いもある。もちろん、それには野口さんの力が大きかった。彼には最大限のリスペクトを持っている。
わけあって昨年末で野口さんが卒業し、今年から僕が主体的に動くことになった今、そんなことをずっと考えている。

2017年2月 1日

2月1日(水)

今年は映画を沢山見るぞー!と思いながら1月末時点で見たのはわずか1本だけで、早くも目標には届きそうもない気配だったが、まあそれでもマイペースにやっていくのが良いだろうと思っていてさほど深刻な気持ちはない。ちなみに鑑賞したのは『湯を沸かすほどの熱い愛』だった。とても良い映画で、色々と自分の境遇と重なるところがあったりして鑑賞後に思うことが沢山あった。なんでもそうだが、感想があれこれ出るような作品というのはきっと良いのだろうと思う。主演の宮沢りえも素晴らしかったし、子役たちの演技も素晴らしかった。閑話休題。マイペースやっていくということ。そう、マイペースが重要なのだ。映画も見たい作品があるとき、時間がある時、気が向いた時。無理に見るというものではない。

ついこの間、ある同業者の方が訪ねてこられ、お互いの現状のことをお喋りさせていただいた。閑散期になると、同業者が他のゲストハウスをまわることが多い。その宿へはまだ伺って挨拶できていないので恐縮しつつも、終始楽しくお話していた。その宿があるのは有数のゲストハウス激戦区で、最近も少し増えているそう。競争はどんどん激化している様子が伺えた。

ご存知のとおり、ゲストハウスは日本全国津々浦々に年々誕生している。インバウンドという言葉もすっかり普及したくらいに海外からの旅行者が増えていて、そのことがまた昨今のゲストハウスブームの背中を押している。僕らがとりいくぐるをオープンさせた時(約3年半前)も、同じようにブームだなんだと言われていて、そしてそのピークはもう過ぎただとか後は尻すぼみだなんて言われていたと記憶している。自分でもそうなのかな、今後は厳しいのかななんて思ったこともあった。でもまあこういうのは、数年後に振り返ってみてあの時がピークだったんだねとか分析されて初めて分かるものなので、その時点で渦中におり正確に動向を掴み切るのはとても難しいことだ。おそらく、時流を読んだり流行を掴むことが出来る人のことを、商売の才能があると言うんだろうが。

そんなことを考えていると、また岡山市内に新しいホテルが開業するというニュースを耳にする。カプセルホテルなどの低価格帯の部屋も揃えた200室ほどの宿泊施設で来年オープンするのだとか。そのニュースの中で、こんな記述があった。

"地元業界からは「今でも供給過剰。JR岡山駅に近く、新しいホテルほど集客力は高く、既存業者は一層厳しい時代になる」との声が漏れる。実際に市中心部ではここ数年、老朽化や経営難で廃業したホテルが複数あり..."

参考:岡山・ドレミの街にホテル開設 アベスト社 18年春以降オープン

要は古く小さなものは淘汰され新しいものに生まれ変わり続けているという、まあ経済活動ってそういうものかもなとも思うような話。僕らがオープンさせた時は、岡山市内にゲストハウスと呼ばれるものは無く、我がとりいくぐるが第一号だったわけだけど、そういう意味でとりいくぐるは先輩。業界を見てみても後輩がたくさん増えた。今後、岡山市内に新しくゲストハウスが出来てくれば出来てくるほど、僕らはどんどんその他の有象無象に埋もれていき、ニュースバリューのある新規の方へお客もメディアも流れていくかもしれない。まあそれに手をこまねいてみすみす崩壊を待つつもりなんて毛頭ないのだけど、ここは先行者らしく、逆手に取ってどんどんマイペースに面白くやれたらいいな。続けていくこと、というのはここ最近ずっと頭に思い描いているテーマの一つ。長続きさせるためにも、マイペースというペースを乱さないように。

ところで近所の銭湯、「つる湯」さんが営業時間を1時間短くしました。夕方5時から夜8時までです。それを知ってか知らずか、うちのスタッフがつる湯さんとうちとで、掛け持ちでバイトしようかなとか言い出しており、いいぞどんどんやれ!なんて思っている今日このごろです。

2016年11月11日

11月11日金曜日

この頃の岡山は、こんな感じだ。瀬戸内国際芸術祭が終わった。月末まで岡山芸術交流というアートイベントが開催されていて、11月13日は岡山マラソンも催される。市内の至るところに芸術交流のフラッグと、マラソンのための交通規制を知らせる看板がある。日向は暖かいが風は少し冷たく、郊外の木々は徐々に色づいてて紅葉の見頃までもう少しといったところ。3、4日に1日、パラパラと雨が降ったりしている。18時前には日が沈み真っ暗。牡蠣が美味しい季節までもう少しか。車は相変わらず多く、道路工事が至るところで行われ、中心部はマンションばかり建設されている。

そんな中とりいくぐるでは、11月に入りお客さんの数も落ち着いた。今後の予約状況は平日は数人ほど、週末は満室の日もあるがだいたい8割ほどの予約が入っている。そして僕を含め4人のスタッフで回している。滞在ヘルパーは現在いない。宿泊が落ち着いているので清掃もさほど大変ではない。スタッフの一人が持ち込んだマキネッタという簡易エスプレッソマシンでコーヒーをいれて飲んだりしている。また試しにグラスを使って水耕栽培の真似事なんかもしていて、今はパクチーとブロッコリーの2つ。小さくもきれいな緑色の新しい葉が伸び、細く白い根も生えてきた。どのタイミングで収穫したり植え替えたりして良いのか分からない。中庭では隣のうどん屋の猫(二代目、名はわかめと言う)がたまに遊びに来るが、警戒心が強く触ったことは一度しか無い。そして八百屋のおばあちゃんはこの前転倒し踵を骨折してしまったそうで、おじいちゃんが一人でお店に立っている。そのためか日中の活気もやや寂しい感じ。
うちから歩いて30秒ほどの「カド」もオープンから2ヶ月が経ち、ランチ営業が始まった。時折近所の方たちがコーヒーを飲んだりしている。いっぱいで座れない、ということはあまり無い。最近、地元のタウン誌にも掲載された。これからお客さんが増えるかもしれない。

とても静かだ。例年に無いほど忙しかった夏が嘘のようだ。それでも商店街は日常を引き続き営み続けているので、僕らもつられて日々を過ごしている。つられて、というのはネガティブな印象を与えてしまうかもしれないがそんなことは決してなくて、むしろポジティブだ。円環のように、数直線のように、毎日は続いていく。想像すると途方も無いが、そんなに果てしないこともない。夜が来て朝が来るだけ。
静かなことも良いものだ、読書をするのに丁度いい。思索にふけるように散歩も良い。とりいくぐるから歩いて10分ほどのところにある運動公園の木々も、黄色に赤にと紅葉し始めているはず。
この文章は、ヘルパーさんがいないと少し寂しいし清掃もやはりちょっと大変だよねということで、ヘルパースタッフの応募を検討している人に向け、少しでも参考になればと思いながら書かれたものだ。もちろん、宿泊を検討している人にも向けられている。いざ書いてみて、真っ直ぐに自動筆記のように描写し続けてみて、岡山ってとても良いところじゃないかと思う。


ここまで書いたところで、shing02のCDが二回り目に入った。今夜もとても静か。月が南東の空に浮かんでいる。

ヘルパーの応募に関しては以下を参照してください。
http://bit.ly/tkstaffwanted2016

2015年7月12日

続けること(リプライズ)

続けること(リプライズ)

 先日7月6日めでたく、とりいくぐるは2周年を迎えることができました。これもひとえに皆々さまの温かいご声援、ご尽力の賜物と厚く御礼申し上げます。

 思い返してみれば色んなことがあったなあと感慨もひとしお。当初は7月1日オープンを目指していたもののやはりスケジュールは押しに押し、7月6日やっとオープンに漕ぎつけ、来たるらし夏の繁忙期に備えまだまだ不十分なところがあるとはいえお客さんを受け入れる事ができたのでした。「~らし」って期待の入った推定かと思ったんですが少し誤用かもしれません。お伝えしたいのは「繁忙期が来てくれるんであろう」というニュアンスです。あの頃から比べると、少しずつマイナーチェンジを繰り返し改善されていると思いたいんですが、まだ未熟なところがあり、それは今後の課題として一つずつ乗り越えていくことができればな、と。いいな、と。思っている次第です。

 続けること、ということは最近ちょっと考えるキーワードの一つです。同業の方とついこのあいだ話をしていた際も、ともかく続けていきたいということを仰られていて、「いやー本当大事、続けるって大事だ」と心のなかで一人納得をし、それから何かにつけて続けること続けることと反芻しています。また別で飲食店をされている方も、「続けるってことは当たり前だか。当然のことだから」と仰られていていました。続けることでメイクマネーできるんだと。そしてやがて名声を得てレペゼン岡山。地元の奴らからリスペクトを集めるイルでドープな感じで頑張ります!って感じで。しかし真面目な話、続けることでやはりそういう認識が生まれるというか定着するというか、「岡山には『とりいくぐる』という宿泊できるところがある」から「じゃあ遊びに行く/泊まりに行く」という風にシナプスが繋がっていくと思うんです。商売していくために名が知られていく第一歩は続けていることで、また続けているからこそ信用も生まれるんじゃないかと。そういえば出来たばかりのころ、近所のご婦人(おばあさま)からウチのことを尋ねられ、僕がここは宿泊施設なんだとお答えしたところ、「ほーじゃあ、こかー連れ込み宿なん!(ということは、ここはなんとラブホなんですか)」と岡山弁で仰られ、そういう認識が出来てしまうとマズイってんで即刻訂正をしたという事件がありました。鳥居があるような謎の建物で若者が宿やるってなると、高齢の方とかはそういう印象を持つのかもしれません。でもずっとそこにあれば間違ったイメージも払拭でき、正しいものというか信用あるものとしてちゃんと定着できるはず。

 そう、続けるというよりは「続けられる」ということのような気がします。微妙ですけど、ちょっと能動的かつ受動的な感じ。商売を続けられるということは、やはり世間からある程度の賛同を得ており商売が成り立っているんということになろうかと思うんです。当たり前のことなんですけどね。続けられるためには、たぶん同じものをそこそこのレベルで維持していくというよりも、ちょっとずつブラッシュアップしなきゃならないと思うんですが、出来るかな。まあ頑張らなきゃですね。頑張ります。
 ということでそんな頑張るぞという気持ちを込め、来月2日にちょっとした2周年のお祭りをしようと企んでいます。日曜日の夜です。サザ◯さんや鉄◯DASHを見るのを我慢して遊びにきてくださいね。みんなでワイワイしましょう。お待ちしております。

 では長くなりましたが最後に。これからも甚だ微力ながら皆様のご期待にお応えするべく、とりいくぐるもご指導を賜りますよお願い申し上げます。略儀ではありますが書中をもって2周年の御礼方々ご挨拶申し上げます。敬白。

2015年7月 6日

オープンして2年が経ちました

オープンして2年が経ちました

あっという間にもう2年、だけどまだたったの2年。
本日2015年7月6日で、とりいくぐるはオープンから丸2年でした。
いつも数ある中からこの宿を選んで泊まりに来てくれる皆さんはもちろん、日頃より遠くから近くから常に支え応援してくださる皆さん、本当にありがとうございます。


いつも同じことを言ってるのですが、ただただ望むのは、毎日きちんとした温度と手触りを保ちながら良い場所が良い場所として続いていくことであります。3年目はこの場所が続いていくための大きな変化も、具体的な形でお見せする年になるかと思います。
どうか普段は遠くから温かい目で見守って、いや、遠くから見守るのも早々に飽きる筈なので、そしたらすぐに遊びに来てくださいませ(近くの人はいつも遊びに来てくれたらいいよ!)。


とりいくぐる君、ハッピーバースデー、で、まだまだ道は長い。


追伸 > 告知が随分遅れてますが、実は8月2日の夕方から2周年のパーティーをやる予定です。遊びに来てね。
ではではまたまた。


http://toriikuguru.com/


(野口)

2015年7月 1日

人に何かをお勧めしてもらうという、ぜいたくさよ

人に何かをお勧めしてもらうという、ぜいたくさよ

気付けば7月、早いものですね★
お久しぶりです!明石です。

先日までちょっと早い夏休みを1週間ほどいただいて、旅に出ておりました。ゲストハウスを開業してからこんなに休んだのは初めてで、案の定というかまあいつものことなんですけど3日目くらいから、「俺は仕事もせずなに遊んでんだ」「世間ではみんな働いているぞ」と脳内で別の明石が囁き続けていました。とはいえ、いつもと違う風景に刺激をたくさん受け、おかげ様でリフレッシュいたしました。皆さまの紹介はここでは省略させていただきますが、道中でいろいろとお世話になりました。本当にありがとうございます!

今回はすべての街でゲストハウス(とそれに準ずるようなところ)に宿泊したんですが、同じ業種、業界に身をおく者として、それぞれのお宿で僕なりに思うところ、「ああ、素晴らしい...!」「なるほど、こんなやり方があるのか、フムフム...」などなどあり、非常に有意義だったなあということなんですけども、個別にどこがどうであったかというところはまあこっそりとりいくぐる内部で処理するとして、共通して一つ思ったことがありました。
それは、紹介されたお店に行くという行為の良さについてです。ゲストハウスをやっていて、宿泊客から観光地やお店などお勧めを聞かれる場面というのは毎日あるんですが、やはりその際、本当に僕が良いと思っている場所をご案内したい!というパッションが溢れだした状態になり、メモ紙にズラーっとお店の名前を箇条書きしてしまうこともあります。まあこういう細かい案内って毎回は疲れるんですけど、僕の性分はそれに合っているらしく、というか進んでそういうことやってあげたくて、ゆっくり時間のある時なんかには箇条書きをよくやっています。
僕は食べることが好きで、旅先で食べるご飯は、貧乏旅行でもなんとかぜひ美味しいものを食べたいとか考えるんですが、ビジネスホテルだとフロントのお兄さんに聞いたりすることもあれど、最近ではほら、レストランとかの口コミウェブサービスとかるじゃないですか。そういうのにやはり頼りがちだったりします。ゲストハウスって、もうお勧め聞くことって超自然な感じがその空間に漂って、というかゲストハウスの業界自体にそんな空気は蔓延していて、お勧めを聞くことが出来るというのはかなり大きな特長なんだと再認識しました。
今回立ち寄ったところはお店にしろ何にしろ、ゲストハウスの人や友人らがお勧めしている場所だったのですけども、その全てが大正解でドンピシャで、大満足だったためにこのようなことをつらつらと書いているわけなのです。

岡山は決して全国区の観光名所は無い土地ですが、それでも良いところっていっぱいあるじゃないですか。まあいっぱいあるんですよ。ゲストハウスをやっているとつい、地元のことよりも外のことに目が行きがちなんだけど、そこはバランスをちゃんと取って、せっかくこういう世界でやっているので、岡山の良いところをちゃんと僕は紹介したいなあ。
と、いうお話でした。

2015年5月17日

確かにバトンは受け取った

予定より一日早く、バイクの後ろにカバン2つと玄米だけを乗せた彼は、2年ちょっと住んでいた町を離れて今日岡山へとやってきた。確かに今日の岡山はツーリングにはもってこいの快晴で、明日以降の天気予報は雨だった。

夕方、一緒に夕食を食べようとスーパーまで歩いている途中。「自分はやっぱりジプシーで居たいのだ」と前置きした上で、「前の場所に住んで本当によかった」と言った。あまりにも突然で、そして素直な語り口に僕は驚いた。いつも飄々としている彼は、だからこそ周りがその真意を測りかねたり、誤解されることも少なくないようだった。けれど、少なくともその時の言葉は、僕には本当だと感じられた。

「住んで本当によかった」、その言葉を前の場所の人たちにきちんと置いてきたのかは正直よく分からない。だからせめて、然るべき人には届けばいいなと思ってここに書いている。

僕は人に甘いとよく言われる。確かに自分でもそうなのかなと思う時もある。
でもこの稼業は、何度でも人を信じるとこから始めないと、やってられないんだ。

(野口)

2014年12月31日

2014年、ありがとうございました(の)

2014年、ありがとうございました(の)

とりいくぐるの野口です。

相変わらずの遅筆でブログの更新もろくにできない一年でしたが、2014年もあと数時間で終わりますので、ご挨拶を。
2013年7月にオープンしたとりいくぐるにとって、2014年は初めてオールシーズンを営業した一年となりました。日に日に訪れてくれるゲストが増えるのを体感し、昨年蒔いた種が着実に育っている手応えを感じました。全国からこの宿を見つけ、訪れてくださった皆さんには感謝するばかりです。ありがとうございました。

オープンしたばかりではありますが、この一年で僕らを取り巻く状況も大きく変わっています。中四国・瀬戸内エリアには今年も多くのゲストハウスが開業しました。
昨年から私たちに連絡をくださり開業への準備を進めてこられたクオーレ倉敷さんが倉敷美観地区内に、また、とりいくぐると同じ岡山駅西口・奉還町内には市内2軒目となるゲストハウスKamp Houkan-cho Backpacker's Inn & Loungeさんが、揃ってこの夏にオープンしました。同じエリアに多様なゲストハウスが増えていく現状は、泊まる人が自分の好みや用途にあった宿を選択できる状況を作り出しています。だからこそ、とりいくぐるはその中でどのような役割を果たしていくのか、僕らも選択していかなければなりませんし、僕らが選択できる状況になったのがこの2014年だったのだと思います。

2015年のとりいくぐるはきっと最初の節目、転機の年になります。
今年は身にあまるような好意的な反響をいただくと同時に、自分たちの限界を知った年でもありました。多くの期待に応えられず悔しい思いをしました。見過ごすことのできないトラブルも起きたし、それにきちんと対処できたかというとベストではない場面もあったと思います。本当に長く続く強いものを、訪れる人たちが来て良かったと思える場所であるために、来年は大胆な取捨選択も行っていくつもりです。とにかく嘘のない仕事がしたい、というのが個人的な目標です。

今年はありがとうございました。
2015年もどうぞ、とりいくぐるをよろしくお願い致します。
http://toriikuguru.com/