2018年11月30日
宿泊費値上げのお知らせ(2019年3月1日より)
こんにちは、とりいくぐるです。
今日は値段改定、値上げのお知らせです。
久しぶりの投稿がこんな内容で大変心苦しいのですが、値上げ時期は2019年3月1日からの宿泊費が対象です。
ニュースなどを見ていると、どうやら消費増税は予定通り実施されるようなので、それに伴いというのが主な理由です。あとは様々な経費の上昇、リネン費やらなんやら。また毎年10月に、最低賃金の改定が全国的に行われていて、とりいくぐるやカドでもその改定に即してスタッフの賃金を少しずつ上げていたりしています。まあ元の時給が安めなんだけど...。
改定内容に詳細は以下のとおりです。
ドミトリー 3,000円(税込) → 3,000円にプラス税、つまり3,240円
個室 1人 4,500円(税込) → 4,500円にプラス税、つまり4,860円
個室 2人 6,500円(税込) → 6,500円にプラス税、つまり7,020円
別館 土間の部屋 2人 9,000円(税込) → 9,000円にプラス税、つまり9,720円
などなど。つまり現在の価格に消費税が加算される、外税表記になります。なので来年10月に消費税増税の際には、プラス10パーセント、3,000円なら3,300円となります。なおその他のタオルや歯ブラシなどの有料サービス類は、据え置きで考えています。
来年3月以降に宿泊を考えている方は、ご注意ください。そして支払い時にはぜひ10円玉など小銭多めに持ってきておいてください。
以上、お知らせ終わり。ここからは長い言い訳のようなものです。
そもそも、ゲストハウスに泊まることにお金を払うということに対して、いくらが適正なのか。
価格とは、3つの要素により決まる。「仕入れ原価」、「競合他社の価格」、「需要」の3つ。これをそれぞれゲストハウス、とりいくぐるの事情に当てはめながら価格決定について考えてみる。
1つめ。ゲストハウスにおいては仕入れ原価というものは無い。あえて言えば予約サイトの手数料、シーツなどのリネン費が当たる。ただそれ以外の経費が馬鹿にならず、施設が大きいので、人件費と家賃と光熱費などはまあまあ高くつく。さらに前述の通り人件費は毎年少しずつ上がり、また光熱費も値上がりしてる。旅館業ならではの悩みかもしれない。
2つめは、これはある程度注意して動向を見ている。岡山市内での相場とか。駅前のビジネスホテルではいくらなのか、少し郊外ではいくらなのか。ホテルなのかゲストハウスなのか、それともキャビンタイプなのか。でも全国的に宿泊費は増加傾向にあり、岡山でも例外でない様子。このあたりは3つめの「需要」とも関係してくる話。
さて最後の「需要」。これについて僕は、ざっくり過去の実績を元に推測しながら考えている。というかそうする以外にやり方が分からない。加えてここ何年かの岡山とその周辺では、ゲストハウスと呼ばれていたり、似た形態の宿泊施設のものがいくつか開業した。通常のビジネスホテルなども続々と開業していて、インバウンド向けにどんどん投資されている状況にある。オープン当初と比べどんどん事情が変わってきている。夏場などの繁忙期や土日、大型のイベントのある日は、もう早くから満室となり予約が取れなくて難民が出るような状態なのに対し、閑散期、冬場や平日はそんなに大きくないパイを奪い合っているような印象。ただうちは、土日に値段を上げ平日下げるというようなことを現時点ではしていないので、これは関係無い。でもこの価格の可変制度も、こちらの予約処理などなどの作業の課題がクリアすれば、導入する可能性はある。でも満室だと少し居心地、快適度は下がるのではないかと思わなくてもなくて、チェックインやシャワーで待ってもらったり色々と不便を強いてる上に割高な宿泊費を取るとは...。少し心が痛む。
3240円で泊まれるのを高いか安いかは、結局個人の主観・印象で高い安いが決まる部分も否定できない。というかもう考えすぎて、よく分からない。しかし上に並べた御託、言い訳はほぼ自分たちの都合。3240円でも泊まりたい、泊まってみたが決して高くない、また泊まりたい。と思わせるものを提供しなければならない。そう思って昨日は座布団を買いました。個室用です。お尻が冷たくないように。
このように、ちょっとずつレベルアップを図って、3240円相応の宿にしていくんだと。つまりはそういうことです。
自分たちの売る商品の価格は、価値観の現れと言ってしまうのは少々大げさですけども、価格設定は僕の中でも大変大事なことのひとつなので、長々と言い訳めいたものを書き連ねました。
これからも、値上げ後も、今までと変わらぬご愛顧のほど、どうぞよろしくお願いいたします。とりいくぐるでした。