2019年10月アーカイブ

2019年10月18日

10月17日:宿泊業とは、「待ち」の仕事である。

10月17日:宿泊業とは、「待ち」の仕事である。

「待ち」と「街」を掛けようてみようかとも思ったけど、それはちょっとおしゃれ過ぎるので止めておきます。

ともかく表題の通り、僕らの仕事とは待つことの多い仕事。うちの場合は、夕方4時から夜10時がチェックイン時間で、その間であればいつ来ても構わない、というふうにしています。
また荷物の配達や、何かしらの営業や挨拶なども、その時間内にお願いします、とお話することが多いです。
土曜日やイベントの日などは慌ただしく人の出入りがあり、イスに座るのも食事を取るのもままならないくらいなんですが、それも週に1日か2日といった感じで、あとはだいたい誰かしら人を待っています。
アルバイトスタッフには、これお願いしますーという感じで何か仕事をお願いすることもありますが、基本的には自由に過ごしてもらっていて、読書や、自炊、お客さんと談笑したりしながら、お客さんを待っているようです。
待ちの姿勢は良くない、とは言いますが、待つのが仕事なんだから仕方ありません。

さて僕はというと、だいたいラジオを聞きながら事務作業をして過ごすことが多く、予約処理や経理をしています。今日はお客さん少ないし、ご飯でも作るかとパスタ茹でたりしている間に当日予約の問い合わせが来て、パスタが伸びてしまった!なんて出来ごとは、とりいくぐるではよくある話です。

一方朝は、毎日8時にシャッターを開け、朝ごはん食べつつお客さんの見送り。午前10時を過ぎたら掃除開始。お客さんを見送り掃除を終えた瞬間から、次のお客さんを待つ準備が始まるわけです。
なんか上手くまとめられたような、まとめられていないような。これくらいにしとくか。以上、とりいくぐるでした。

2019年10月16日

10月16日:台風で思ったこと覚え書き

10月16日:台風で思ったこと覚え書き

この度の台風19号で被害に合われました皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

ニュースを見ていると、やっぱりどうしても去年の豪雨災害のことを思い出してしまいます。なので今回は、SNSやニュースサイトは見ないようにし、JRの運行情報だけたまに見ていました。そして落ち着いたのち改めてSNSなどを振り返ってみると、知り合いのゲストハウスさんはお客さんを連れて避難したり、近くで浸水したりと、大きな被害があり苦労された様子が伺えました。

岡山では、今回の台風では大きな被害は無いようでした。早くからJRの計画運休の発表があり、飛行機も欠航が決まっていたので、とりいくぐるでも早々にキャンセルの連絡がありました。そして空いたところにまた予約が入る、といった感じで、当初完全満室でしたが、9割くらいの稼働だったかと思います。
とりいくぐるでは、毎回台風などの天候不良によるキャンセルでは、キャンセル料をいただいていません。物理的に交通機関も動いておらず宿に来ることができませんし、また四国をつなぐ瀬戸大橋も、島々を巡るフェリーも同様に運休、欠航することが多く、観光しようにも難しいためです。なので今回の三連休のような、稼ぎ時に台風というのは経済的にも大変痛いんですよね。

そして今回はさらに、複雑なことが起きました。stars onという岡山県西部で毎年行われる野外フェスが、台風の影響で中止になったんです。本来は13日の日曜日行われるはずでした。毎年少なくない参加者が宿泊してくれ、僕らとしてもとても有り難いイベントなんですが、残念ながら中止となりました。台風の中心からずいぶん離れた岡山でも、かなりの強風が吹いていましたし、お客さんの安全を考えればやむを得ない判断だったと思います。
さて一方とりいくぐるでは、フェス中止が決まった12日から立て続けにキャンセルの連絡がありました。電話を取って、このパターン考えてなかったー!と一瞬パニックに。フェスは中止とはいえ、翌13日は、岡山近県の交通機関は再開する見通しが出ていたタイミングでした。ではこの場合、キャンセル料のルールをどうするか。
非常に申し訳ないんですけども、キャンセル料は頂くという決断をしました。さすがにこのパターンは想定していなかったなあ。本当に難しいし心苦しい。

今後は改善策として、台風が岡山へ来るぞ!となれば、案内メールを予約しているお客さんに送るようにします。交通機関が動いている場合はキャンセル料頂きますが、完全ストップしたら無料でキャンセルするんで連絡くださいね、といった内容で。
ともかくこういう災害時は、ちょっと緊張します。売上も消えてしまいます。もう本当こりごり。

次はポジティブなこと書くぞ!とりいくぐるでした。

2019年10月 5日

10月5日:続・りょうきんのはなし

10月5日:続・りょうきんのはなし

先日新しい料金体系のお話をしました。
料金を改訂するにあたり、相場というものを意識していました。全国のゲストハウスの料金を調べたり、予約サイトで料金を比べたりしたわけですが。その結果分かったことがあって、どんどん相場が下がっているということ。きっとこれは全国的な流れでそうなっていて、そして下がっているのはゲストハウスだけではなく、宿泊施設全体で、ということ。少し前、京都や金沢でそういう傾向があるという噂を耳にしていましたが、それが岡山まで波及している様子なんです。
考えられる理由は、宿泊施設の増加。ここ数年で本当に増えました。ゲストハウスもビジネスホテルも。犬も歩けばビジネスホテル建設現場に当たるといった感じで、岡山でも全国でも宿泊施設がどんどん増えているようです。

宿泊施設が増えることは、選択肢が増えることなので、良いことです。自分の旅行に見合った条件が見つかる可能性が高まるわけですから。ただ予約サイトでは各宿泊施設の「立地」と「料金」が全面に出て、それらの条件でのみ比べるという状況です。
ゲストハウスという形態で商売している身としては、その条件で比べられると厳しいなと思うのですが、利用者目線で考えていくと、立地と料金を重視するのは普通の感覚なんだと思うんです。その中で個性を出すのか、はたまた新しい仕組みを考え出すのか。

とりいくぐるがオープンした頃は、全国的にゲストハウスが増えていて、新しくオープンすればそのウェブサイトを見に行き、写真や料金をチェックしていました。それがいつしか新規開業のペースが早くなり、チェックを止めて数年が経ちます。
ある面では、ゲストハウスを始めれば儲かる、という時代の流れは一旦終わり、淘汰される時代に入ったのかもしれません。
いや、淘汰ならまだ良い方で、もっとガラッと潮目が変わり始めているのかも。
そろそろ色んなことを考えつつ、運営していかないといけないのかもしれません。

ネガティブなことは考え出すとキリがないので、このあたりで。今夜は満室御礼、とりいくぐるでした。
追記、カドのイベントが良い感じです。明日はクロージングパーティー、新潟のお酒が登場です。