2019年10月 5日
10月5日:続・りょうきんのはなし
先日新しい料金体系のお話をしました。
料金を改訂するにあたり、相場というものを意識していました。全国のゲストハウスの料金を調べたり、予約サイトで料金を比べたりしたわけですが。その結果分かったことがあって、どんどん相場が下がっているということ。きっとこれは全国的な流れでそうなっていて、そして下がっているのはゲストハウスだけではなく、宿泊施設全体で、ということ。少し前、京都や金沢でそういう傾向があるという噂を耳にしていましたが、それが岡山まで波及している様子なんです。
考えられる理由は、宿泊施設の増加。ここ数年で本当に増えました。ゲストハウスもビジネスホテルも。犬も歩けばビジネスホテル建設現場に当たるといった感じで、岡山でも全国でも宿泊施設がどんどん増えているようです。
宿泊施設が増えることは、選択肢が増えることなので、良いことです。自分の旅行に見合った条件が見つかる可能性が高まるわけですから。ただ予約サイトでは各宿泊施設の「立地」と「料金」が全面に出て、それらの条件でのみ比べるという状況です。
ゲストハウスという形態で商売している身としては、その条件で比べられると厳しいなと思うのですが、利用者目線で考えていくと、立地と料金を重視するのは普通の感覚なんだと思うんです。その中で個性を出すのか、はたまた新しい仕組みを考え出すのか。
とりいくぐるがオープンした頃は、全国的にゲストハウスが増えていて、新しくオープンすればそのウェブサイトを見に行き、写真や料金をチェックしていました。それがいつしか新規開業のペースが早くなり、チェックを止めて数年が経ちます。
ある面では、ゲストハウスを始めれば儲かる、という時代の流れは一旦終わり、淘汰される時代に入ったのかもしれません。
いや、淘汰ならまだ良い方で、もっとガラッと潮目が変わり始めているのかも。
そろそろ色んなことを考えつつ、運営していかないといけないのかもしれません。
ネガティブなことは考え出すとキリがないので、このあたりで。今夜は満室御礼、とりいくぐるでした。
追記、カドのイベントが良い感じです。明日はクロージングパーティー、新潟のお酒が登場です。