2020年1月18日
1月18日:どういう場を作っていくか
随分と大袈裟なタイトルですが、大した話では決してありません。
と、いうことで閑散期真っ最中です。でも閑散期はお客さんとじっくり会話ができるので、それはそれで良い感じ。
さらには年始の挨拶を兼ねた感じで近所の人がふらりと来られ、その場にいるスタッフやお客さんと自然発生的に会話が始まったりして。
初めは、ちょっと立ち話。それが「まあどうぞお座りよ」と椅子に腰掛ける。お茶飲む?とお茶を入れたりして、果てにはちょっと甘いものほしいねとお菓子を買ってきてポリポリ。
今年の冬は暖かいね、という話から、「〇〇が工事してその後に△△ができるらしい」というような街の噂、健康、生活、文化など、どんどん話が枝分かれしていきます。
特に不自然なこともなく、演出も無しにこんなことが起きて、この空間は僕はとても愛おしいなと思ったりしました。
とりいくぐるはゲストハウスを名乗っていて、宿泊営業の許可を取っています。なので、外からやってきた人はお金を払って宿泊することができます。
しかしとりいくぐるには、"宿泊施設"や"ゲストハウス"とだけではない、色々なラベルが貼り付けられています。例えばリノーベーションだとか、商店街だとか、アットホームだとか、駅から遠く不便だとか。ラベルはイメージと言い換えても良いかもしれません。そしそのラベルには、辞書には確かな意味が載っているだけでなく、いくつものタグが重なっていて、深みと複雑さを与えています。
来るお客さんは、それぞれにラベルの意味を読み取って来ているわけですが、僕ら自身もここはこういう場所なのだという認識があります。なのでお互いのイメージにズレ、ギャップももちろん存在するわけですが、下手するとトラブルの種にもなりかねないこのギャップやズレ、それらを果たして受け止めることができるか。愛せるのか。
まだまだ修行が足りない。数字や記録に残らない場所でも、四苦八苦している日々です。
今日はこのあたりで、とりいくぐるでした。